生徒提案を支援する「アイデア実現予算」導入 SAHを継承し「SAH+(プラス)」事業が始動 すべての県立高校でー県教委
群馬県教育委員会(平田郁美教育長)は19日、県立高校のさらなる魅力向上と学校の活性化を目指し、2026(令和8)年度から新たな教育事業「SAH+(エスエーエイチプラス)」を推進すると発表した。本事業は、非認知能力の向上を目的に取り組んできた従来の「SAH」事業を発展的に継承するもの。生徒が「自分と社会をより良くしようと願う意志、原動力」である「エージェンシー」を発揮し、「自ら考え、判断し、行動できる生徒」を育成することをねらいとしている。
■生徒の主体性を直接後押しする「アイデア実現予算」
対象は、群馬県内の全ての県立高校58校と県立中央中等教育学校。具体的な取り組みとして、各学校では①授業改善②学校行事や生徒会活動などの特別活動③探究的な学び④学校独自の取り組み――の4本柱を中心に実践を進める。
本事業の大きな特徴として、生徒の主体性を直接後押しする「アイデア実現予算」を導入する。生徒が主体的に企画・提案した学校活性化などのアイデアや取り組みを募集し、審査を経た上で予算面から支援する仕組みだ。
募集時期は、5月末までのⅠ期、7月末までのⅡ期、9月末までのⅢ期の年3回を予定。生徒の「挑戦したい」という気持ちに応える体制を整える。予算は事業全体で450万円程度を想定しており、まずは1校1プロジェクトでスタート。事業規模に応じて予算を配分する。県教委高校教育課によると、Ⅰ期の募集には「すでに何校からか問い合わせがあった」という。
■「SAH+LS(リーディングスクール)」 現時点で7校が名乗り
さらに、「SAH+」事業の牽引役として、特に積極的な取り組みを行う10校程度を「SAH+ LS(リーディングスクール)」に指定する。重点的な取り組み事項を明確化した上で、積極的な情報発信や県内外からの視察受け入れなど、事業推進の中心的な役割を担う。2026年5月時点では、前橋南、高崎女子、伊勢崎、新田暁、渋川女子、富岡、玉村の7校が手を挙げており、今後も適宜拡充する予定だ。
現場のサポート体制強化のため、授業改善や探究的な学びの推進に積極的に取り組む教員を「SAH+推進パートナー」として任命する制度も導入する。
■ロゴマークも制定
事業開始に伴い、共通ロゴマーク(LS用と一般用の2種類)も新たに制定した。ロゴに共通して使われている三角形は、生徒が主体的に学び、挑戦し、未来へ向かって成長していく姿を象徴している。
ロゴは今後、各学校のウェブページや広報資料などで幅広く活用される予定。
県教委は本事業を通じて、生徒一人ひとりのエージェンシーを最大限に引き出し、これからの時代を生き抜く力を育むとともに、県立高校全体の教育力向上につなげたい考えだ。
(編集部)
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