1学級児童数「21~30人」理想 桐生市教委アンケート
桐生市教育委員会は、市立小中学校適正規模・適正配置審議会(金井昌信会長、14委員)に、市立小中学校の保護者や児童生徒、教職員を対象に行った教育環境アンケート結果を報告した。小学校では理想の1学級児童数を「21~30人」とする回答がすべて1位だったが、理想の1学年学級数については、小5保護者と教職員の1位が「3学級」、未就学児保護者と小5児童の1位が「2学級」と回答が分かれた。
審議会は、人口減や少子化で将来的な課題となる市立小中学校の再編に備え、市教委の諮問に基づき有識者らで7月に発足。市立小中学校の適正規模・配置などの基本方針をまとめ、来年8月の市教委答申を目指す。
市教委が6~7月に実施した教育環境アンケートの調査の対象は市立小中学校の保護者(小5と中2)、来年度小学校入学予定の未就学児保護者、市立小中学校の児童生徒(小5と中2)と教職員。学校などを通じて調査票を配布し、3679人が回答した。回収率は94・5%。
小学校の理想的な1学級の人数の質問では、「21~30人」が各対象ともトップ。小5保護者で63・4%、未就学児保護者で64・2%、小学校教職員で68・6%、小5児童で49・5%を占めた。
小学校の理想的な1学年学級数の質問では、「3学級」が最も多かったのが小5保護者(48・8%)と小学校教職員(55・6%)で、「2学級」が最も多かったのが未就学児保護者(45・8%)と小5児童(57・2%)だった。※アンケート結果から回答割合上位2項目を抽出して作成
また保護者と教職員に対する「小中学校の小規模化対応で学校統合を進める自治体もあるがどう考えるか」との質問に対する回答は、保護者と教職員いずれも、賛成(どちらかといえば含む)が反対(同)を上回った。
小5保護者は賛成44・1%で反対26・0%、中2保護者は賛成45・8%で反対20・0%、未就学児保護者は賛成46・8%で反対22・7%、小学校教職員は賛成71・3%で反対14・4%、中学校教職員は賛成80・0%で反対12・2%だった。