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境野は市全体の視点強調 検討委で小中再編議論 桐生市教委

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境野は市全体の視点強調 検討委で小中再編議論 桐生市教委

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.06.06 
tags:小中学校 規模適正化, 桐生市 市学校規模等適正化中学校区検討委員会, 桐生市教育委員会

 急速な少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、同市教委が市内9中学校区ごとに設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その境野中学校区検討委(丸橋英雄委員長、9委員)の第2回会合が4日、同校で開かれた。委員からは「この先減るのが目に見えている。市全体でとらえないといけない」などと、より幅広い視点で検討を進める必要性を強調する意見が出た。

 検討委は1~2月、黒保根を除く市内9中学校区ごとに市教委が設置。小中学校のPTA役員や校長、区長らが委員を務める。市教委は各検討委に対し、中学校区を越えて小中学校再編を進めるか否か、来年3月末を目安に一定の方向性を出すよう求めている。
 市教委が示した児童生徒数の推計では、規模適正化の検討開始基準となる単学級(1学年1学級)が、境野小は2031年度(全学年単学級は35年度)に、境野中は36年度(全学年単学級は38年度)に、それぞれ生じる見込みとなっている。
 会議では、保護者委員から「(3月末現在の市内)のゼロ歳児は300人台。1校2校が統合しても、この先もっと減るのが目に見えている。市全体でとらえないといけない」と指摘する声が上がった。
 他の委員も「新里と黒保根を除く旧市内が一つ(の学校)になった場合の推計は」と質問。松橋委員長が「参考資料として出してほしい」と求めると、市教委は「次回会議で出せるようにしたい」と答えた。
 別の保護者委員は「境野から学校がなくなるのを防ぐなら小中一貫校(義務教育学校)化もあり得るが、人間関係をつくるにはクラスが多いほうがいいので悩ましい」と態度を決めかねている現状を語った。
 また別の保護者委員は「PTA役員では現状でいいという人と統合すべきという人で意見が割れたが、人口規模も学校規模も差し迫っている。子どもの教育環境が悪くならないようにするのが一番」とした。
 青少年関連団体の委員は「大人のエゴで子どもの教育環境を妨げるのはよくない。大勢の中で子どもを育てるのが理想」とした上で、(学校統合先進地の)足利市のケースが知りたい」と市教委に資料提供を要望した。
 松橋委員長は9月下旬から11月中旬に開かれる第3回会議を含め、「今後の会議で各委員の意見を聞きながら、一つにまとめていきたい」と述べた。
 検討委の過去の議事録や配布資料は、市ホームページ「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」の資料欄で見ることができる。
 境野中学校区検討委の委員は次の通り。敬称略。◎は今年度の新任。
▽委員長=丸橋英雄(第11区長)

▽副委員長=正田光生(境野中PTA会長)

▽委員=辻勇一郎(境野小PTA会長)、永井愛理(境野幼稚園PTA会長)、蛭間好江(市民生委員児童委員協議会第11区会長)、新井富美枝(桐生保護区保護司会第11区代表)、大澤直也(境野地区青少年愛育運動協議会長)、◎図子田美樹(境野小校長)、◎楡井正弥(境野中校長)

えとき
 第2回会合を開いた境野中学校区検討委(境野中で)

 第2回会議の日程・開始時間(会場)

▽中央中学校区=5月23日午前10時(中央中)

▽清流中学校区=24日午後2時(清流中)

▽新里中学校区=27日午後2時(市新里支所3階)

▽梅田中学校区=28日午後2時(梅田中)

▽広沢中学校区=6月3日午後2時(広沢中)

▽境野中学校区=4日午後2時(境野中)

▽桜木中学校区=25日午後2時(桜木公民館)

▽相生中学校区=7月1日午後2時(相生中)

▽川内中学校区=4日午後2時(川内中)


桐生タイムス

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