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学生が探った織都の魅力「テーマパークのような街」 国際ファッション専門職大の学生ら桐生ゼミの成果を書籍化

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学生が探った織都の魅力「テーマパークのような街」 国際ファッション専門職大の学生ら桐生ゼミの成果を書籍化

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.04.13 
tags:国際ファッション専門職大学, 書籍, 桐生市, 織都

ゼミの成果をまとめた書籍を荒木恵司市長(中)に贈呈した平井教授(左)と鈴木さん(3月28日、桐生市役所で)

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 国際ファッション専門職大学(東京・西新宿)の学生が、繊維産地・桐生を舞台にした1年間のゼミの成果を書籍化し、発刊した。「桐生の魅力研究ノートVol.1『I Amu(アイアム)』」と題した書籍で、織物、染色、刺しゅうなど約20の繊維関係の工場や職人への取材を中心に、桐生産地の魅力を1冊に凝縮。ファッション産業を志す学生から見た桐生は「技術とノウハウが集積するテーマパークのような街だった」としている。


 同大は2019年に開設した4年制の私立専門職大学。21年度に始まった「桐生ゼミ」は、平井秀樹教授のもとで学ぶ3年生21人の実習で、4月から桐生商工会議所の石原雄二専務や縫製業フクルの木島広社長らがオンラインで講義したほか、7月には1泊の「おもしろ桐生概論ツアー」を実施して繊維の工場や店舗などを訪問。10~11月には「桐生テキスタイルマンス」「桐生ファッションウイーク」といったイベントにも参加し、産地との交流を深めた。


 1年間のゼミの成果をまとめた書籍は、桐生ジャンパー研究所、大川美術館、桐生織塾、センバタヤ、アトリエきよみ、ハンドラー、笠盛、碓井製糸、ミヤマ全織、工房風花、アート、横倉繊維、リップル洋品店、朝倉染布、森秀織物、須裁、桐生織物記念館、寺村サチコさん、コンポジション、オー!ハッピーウエディング、プライレット、平賢、きものかわいい、桐染、学生団体イールドに取材。桐生が生んだ世界的テキスタイルプランナー新井淳一さんの存在などにも触れつつ、繊維産業の技術と思いが親から子へ、先達から若手へと受け継がれている様子などを、B5判フルカラー90㌻の冊子にまとめた。


 編集長を務めた鈴木睦実さん(現4年)=川崎市=は、「産地の職人さんは怖いイメージがあったが、横振り刺しゅう作家の大澤紀代美さんと出会ってイメージが変わった。桐生は人が温かく、学生や若いクリエーターにもしっかり向き合ってくれる。ファッションビジネスの世界に入っても、大澤さんに言われた『桐生とのつながりをなくしてはいけない』という教えを守りたい」と、ゼミを通じて生まれた桐生との縁を大切にしたい考えで、産地と若手人材との継続的な交流も期待される。


 同書籍は、ふやふや堂(桐生市本町一丁目)とカイバテラス(同)で限定販売しているほか、ネット通販のアマゾンでも2420円で購入できる。

 

 

 

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