何かできることをーぐんま国際アカデミーの生徒たちがウクライナ難民に60通のメッセージ
国外内で被災地の子どもたちを支援するNPO法人アースウォーカーズ(福島県福島市、小玉直也代表)が、ウクライナ難民支援の一つとして日本の子どもたちのメッセージを届ける企画に、ぐんま国際アカデミー中高等部(群馬県太田市、金子弘幸校長)の生徒が参加。中心となって活動した和樽真理安(わだるまりあん)さん(高2)が6日、生徒から集めた60通の手紙を小玉代表に託した。
アースウォーカーズは、国内外で地震や津波、豪雨災害などの被災地を支援しながら各地の子どもたちをサポートする活動を行っている。5月の年次総会でウクライナ難民の支援実施が決まり、ウクライナから難民が避難しているポーランドで支援をスタートする。
現地のニーズに応える衣料品や食料などの物資、子どもたちに文房具などを届けるほか、支援の一つとして日本の子どもたちからの手紙を届ける。
和樽さんは中学生の頃からアースウォーカーズのボランティア活動に参加。手紙を届ける企画を知った和樽さんは「私もメッセージを届けたい」と小玉代表に連絡。同校でも協力することとなり、和樽さんが全校生徒に呼び掛け手紙を集めた。
小玉さんは同日、同校を訪れ和樽さんが集めた60通の手紙を預かると「頑張って届けます」と和樽さんに伝えた。
【写真】平和を願うメッセージとイラストが描かれた手紙を持つ和樽さん(ぐんま国際アカデミー中高等部で)
小玉さんは手紙を送る活動について「避難している子どもたちはとてもストレスを感じていて、メンタル的にも苦しんでいる。日本の子どもたちからの手紙を読んで笑顔になれる瞬間があれば。また、日本の子どもたちには、戦争がテレビの中の出来事ではないことを感じるきっかけにしてほしい」と話した。
和樽さんは「私たちは現地に行き支援することはできないが、何かできることがあればと思っていた。メッセージは英語で、受け取る人の気持ちを考えながら書いた。私たちにできることは、今回の戦争について考え話し合うこと。その機会を自分たちで作っていきたい」と語った。
(編集部=臼井晃斗)