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大間々高校みらい塾が地域課題部門で準グランプリ―愛媛大社会共創コンテスト

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大間々高校みらい塾が地域課題部門で準グランプリ―愛媛大社会共創コンテスト

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.07.30 
tags:SDGs, みらい塾, ジェンダーフリー, 地域課題, 大間々高校, 愛媛大学, 社会共創コンテスト

愛媛大学社会共創コンテストホームページから

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 SDGs、特にジェンダーフリーの視点を校内から地域にも広げて活動してきた県立大間々高校(高橋みゆき校長)みらい塾が、愛媛大学社会共創コンテスト2022の地域課題部門で準グランプリを受賞した。全国188校のうちの2位で、16日に同大学社会協創学部で行われた表彰式に3年生2人が臨んだ。

 

■ジェンダーフリー制服から多様性のある社会の実現へ
 全国の高校生を対象にした同コンテストは今年6回目で、地域課題部門と研究・探究・DS(データサイエンス)部門に299校の応募があった。地域課題部門のグランプリは古民家再生に取り組む愛媛県立高校の実践で、研究・探究・DS部門はクモ糸とミノ糸の特性から動物繊維の可能性を探る別の愛媛県立高校の研究だった。

 

「ぐんま地域づくりAWARD奨励賞」も受賞した大間々高校みらい塾の長谷美さん(左)と西場さん(大間々高校校長室で)

 大間々高校みらい塾のテーマは「思い込みからの自由へ~ジェンダーフリーな制服を自由に着られる校内環境づくりから多様性のある社会の実現を目指して~」。15人のうち、1年生から活動してきた3年生の長谷美里奈さんと西場月渚さんが代表して表彰式に赴いた。


 同校では2020年10月に性別にかかわらず自由に制服を選べる制度を導入。当時は女子のスラックス着用にちゅうちょする雰囲気があったが、アンケート調査で課題を探り「違うことはいいことだ」のメッセージを入れたポスターを製作したりカレンダーにして地域の人たちに配ったりする中で理解が進んだという。


 今年度当初は女子の3分の1がスラックス購入を予定、長谷美さんも「高校に入ってスラックスとネクタイが選べ、自由になった」という。一方スカート・リボンを身に着けたい男子のハードルを下げようと、校内での発表会でみらい塾生が着用してみせた。「似合ってる、いいじゃんという肯定的な意見が多かった」と西場さん。さらに進化させたジェンダーレス制服のデザインを考えているところだという。


 「目的はただ自由に制服を選べるようにすることではなく、人々の意識を変え、多様性のある社会を実現すること」。西場さんは「見えない差別に気付くようになった」とも語る。


 準グランプリの受賞に驚きつつ、愛媛大学での表彰式では全国の高校生と交流し、公募中の「みらい塾コミュニティ」のPRにも努めた。

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